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オーストラリア

イスラム衣装、着用禁止要請をめぐり波紋

(610-04)
[東京 12・2 ENI02-0438=ルーテル・アワーPS/2002年]

 国会議員のフレッド・ナイル氏が、イスラム女性の民族衣装(チャドル)を「爆弾や武器を隠し易い」として公共での着用禁止を求めたことに対し、各界から強い批判が起きている。豪合同教会のジェイムズ・ヘア会長は、「これは自由と平和を説く福音の精神に反する。信仰に基づいた民族衣装を着用するイスラム女性の権利を私たちは支持する」と反論している。

 ナイル氏は合同教会の元牧師でニューサウスウェールズ州選出の上院議員(民主党)。ハリー・ポッターの本や映画についても「魔法や悪魔信仰に対する子どもの好奇心を刺激する」と批判し、シドニーで毎年行われる同性愛者のパレードの前夜に、雨乞いの祈祷集会を開くなど、超保守派の旗手として話題の多い人物。

 チャドルの着用禁止を求めた理由についてナイル氏は、「チャドルは、爆弾や武器を隠すのに最適。多数の被害者を出したモスクワの劇場占拠爆破事件でも、犯人のイスラム女性6人はチャドルに爆弾を隠し持っていた」と強調した。ジョン・ハワード首相は、「チャドルの着用禁止を支持することはありえない」と断言している。ビクトリア州イスラム協議会のヤセル・ソリマン会長は、「武器はブリーフケースにも簡単に隠せる。ブリーフケースまで禁止するつもりなのか」と、強く批判している。

 オーストラリアは、バリ島の爆破事件(10月)以来、テロに対し厳重な警戒態勢を敷いている。現在、国内のイスラム教徒は、約30万人。

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