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英国では現在「ヒト幹細胞銀行」設立に対する議論が高まっている。これは、英国医学研究審議会が400万ドルの費用をかけて進める世界初のプロジェクト。9月11日にロンドンで開かれた国際幹細胞会議には、映画「スーパーマン」で主役を演じ、落馬事故で四肢麻痺となった俳優のクリストファー・リーブ氏が出席し「ヒト幹細胞研究と、治療のための幹細胞による身体組織のクローニングは緊急課題である。英国が幹細胞銀行設立を政府の財的支援と監督のもとに進めていることに、深く感謝の意を表したい。1970年代に体外受精の先鞭をつけたように、今回も英国はリーダーシップをとった。これが諸外国にも影響を与え、後に続いてもらえることを希望する」と述べた。
幹細胞は身体構成上の基本細胞で、体のどの部分の細胞にもなり得る。幹細胞銀行は、損傷を受けた身体部分の再生を研究する研究者らに、幹細胞を提供することを目的とする。研究は初期段階だが、パーキンソン病、糖尿病、痴呆などの治療に役立つとみられている。同銀行は大人と胎児の幹細胞を提供するが、研究には胎芽(人間の受胎後8週以内の個体)の体細胞が最適とされており、英国の法律では、受精から14日以内の胎児からは幹細胞の採取が認められている。胎芽から体細胞を取る過程で胎芽は損傷される。ローマ・カトリック教会とスコットランド長老派教会は共に、大人からの体細胞摂取は認めるが、胎芽からの摂取は認めないという立場をとり、英国国教会は「胎芽からの摂取でないのが望ましい」と表現している。
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