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インド

シリア教会で内紛

(598-05)
[東京  8・28 ENI02-0259=ルーテル・アワーPS/2002年]

 インド南部のケララ州はキリスト教の長い歴史を持つ地域。シリア正教会はイエスの弟子のトマスがインドに伝道をしてできた教会の流れを汲む教会とされる。しかしこの正教会(250万人)は、1912年以降、二つに分裂し、今年6月にインド最高裁判所は、会員数の大きいマランカラ・シリア正教会(カソリコス・マシューズ二世総主教)をインド正教会全体の長と認めた。しかし裁判所の判断が出た後も、両派によるケララでの争いは途絶えることがなく、8月25日、ケララ州のその他の教会は連名で両派に対し、この対立はすべての教会を損っているとする内容の和解を求める手紙を出した。

 両派は、裁判所の判決に対する言い分も異なっている。カソリコス・マシューズ二世は、ライバルのマランカラ・ヤコバイト正教会(カソリコス・トマス一世)の所有する教会や施設はすべて、マランカラ・シリア正教会の所有となると主張、一方、トマス一世は、マランカラ・シリア正教会が占拠するヤコバイト正教会の教区を明け渡し、そこで法と秩序を回復すると主張している。

 その後、ケララ内でも有数の正教会で、9月1日、マシューズ二世は入場の儀式を執り行うと発表し、これに対してトマス一世は、「どんなことをしても」教会への立ち入りは阻止すると意気込む事態にまで発展している。

 この内紛に対し、バチカンを長として認めるシリア・マラバー教会のバルキー・ビタヤティリ枢機卿は、「内紛はいたるところにあり、それはさらに悪化しかねない状態」と批判している。和解の申し出でに対してトマス一世は受け入れることを表明しているが、マシューズ二世側は明確な返事を出していない。

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