|
物語は結末に向かい、めでたしめでたしの大団円(小説・劇などでめでたく解決がつく最後の場面:広辞苑)を迎えます。しかし、このルツ記はおとぎばなしのような話ではありません。この背後に神さまの御旨が隠されているからです。主人公ルツは、異邦人であり、寡婦であり、貧しい生活を送るものでした。飢饉があり、死別があり、子を生めない苦しみがありました。 この話に、奇跡的な神さまの直接介入はありませんでしたが、神さまを畏れ、神さまの慈しみを知るものが、人を思いやり、人を助け、互いに幸せへと導かれていく話です。現在は神さまの劇的な奇跡はなかなか起こりませんが、人への思いやり、誠実、真心、感謝によって、貧しい人、寄留者、寡婦といった人々が慰められ、助けられることは起こります。奇跡は起こせないが、神さまのみ旨と慈しみ深さを知るキリスト教会のなすべき働きが現れています。奇跡を祈りながら、今私たちができる役割を隣人に果たしていきましょう。 |
●祈り