本当の癒し

 私は若い頃、慢性膵炎になり半年間入院したことがあります。この入院生活で私が経験したことは祈っても祈っても病気は回復せず、不安で眠れずに夜中を徹して祈ったことと、次の日はもっと体調が悪くなったことです。この経験を友人に話したところ「神さまはどんな病気もいやしてくださいます。高力さんは不信仰だからいやされなかったのではないか」と言われ、絶望の淵に追いやられたことがあります。私は長い間聖書に記されているいやしの記事を読むのが嫌でした。

 牧師になった今、もう一度このマタイ福音書のいやしの記事を詳しく読んでみました。《子どもはいやされた》18節の《いやされた》は元のギリシア語を辞書で調べていくと神さまが私たちとかかわりを持ってくださった、私たちのために仕えてくださったという意味の強い言葉であることがわかりました。病のときに神さまが私たちのそばでお仕えくださる事実は病気が回復するかしないかにかかわらず人生の大きな希望になります。私もその希望に生かされ、神さまの言葉にいやされるものとなりました。


祈り