恐れるな、神の子らよ

 私たちには不安がつきものです。ひとたび心安らかになったとしても、次の瞬間、また別の不安が襲ってきます。心配や不安を知らない人は、この世に一人とていないはずです。

 ファリサイ派やサドカイ派の人たちのパン種(教え)に注意しなさい、とイエス様は言われました。しるしを求めたり、善行を積んで救われようとする生き方でなく、神の恵みを思いながら生きていきなさい、と言われたことです。ところが、これを聞いて、弟子たちは、今ここにパンを持って来なかったことをとがめられたのかと勘違いします。

 今ここでの小さな不安によって、弟子たちは神の愛を見失ってしまったようです。

 そんな彼らに、イエス様は、信仰の薄い者よ、あのパンの奇跡を思い出さないのか、とおっしゃいます。日ごとの糧をくださる神を信頼しなさい。目の前の事ごとに振り回されることなく、神の愛を信じて今を生きる者となりなさい。イエス様はこうお伝えになりたかったのではないでしょうか。たとえどんなに小さくても、信仰のパン種を大切にしていたいものです。


祈り