たった一人のために

 イエス様は皆の病気をいやした後《御自分のことを言いふらさないようにと戒められた》とあります。 なぜでしょう? 言いふらしたほうが、もっとたくさんの人にご自身を知らせることができるのに……。

 その疑問を解くカギは18節以降の言葉です。 これはイザヤ書42章1〜4節を引用したものですが、そこに描かれているのは、争わず、叫ばず、みずからをひけらかさず、それでいて傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない、一人の「しもべ」の姿です。

 この「しもべ」はイエス様のことです。 もしイエス様がご自分のことを言いふらす方だったら、あまりにも多くの群衆が殺到し、その人々にはばまれて、本当に傷ついている人の所に行けなかったでしょう。 しかしイエス様はたった一人の傷ついた人のかすかな叫びも、決して聞きのがさないお方です。 あなたの心は今、叫んでいませんか? それがかすかな声であっても主は聞き取って、助けに来てくださいます。 そしてもう一度あなたの心の灯を燃え上がらせてくださるのです。


祈り