愛は祈り、とりなす

 使徒パウロがフィレモンへ宛てたこの手紙は、新約聖書の中で最も短く、個人的色彩の強い書簡です。また、エフェソ書・フィリピ書・コロサイ書と共に「獄中書簡」と呼ばれます。ローマの獄中から書き送った手紙であり、短い書面にパウロの信仰と愛が脈々とあふれています。

 キリスト教会は、イエス様をキリスト(救い主)と信じる人々の信仰共同体です。この共同体に欠かせないのが「祈り」です。パウロ書簡を読むと、パウロの具体的な愛ととりなしとが祈りに結実していることがよく分かります。この手紙の中では、オネシモという人のことを、フィレモンにとりなしています。以前は「役に立たない者」であったオネシモが、今は「役立つ者」に生まれかわっています。すべての人には、存在の絶対的価値があります。他者と比べて能力がどうであるかという相対的評価によらず、存在していること自体に絶対的価値があるのです。

 祈りが具体的であり、継続されていくために「祈りのノート」をおつけになることをお勧めいたします。祈りの絆ほど強いものはありません。祈りほど力強い支えはありません。


祈り