|
「決して口外しちゃいけないぞ」と念を押したのに、話が漏れている。問い質すと「湯屋と髪床以外では一言も漏らしちゃいない」と答えたという落語があります。電車の週刊誌の中吊り広告がこれでもかと目を惹くように、ゴシップ満載記事です。昔から日本では他人の品定めやうわさ話はたまらない楽しみの一つのようです。 ノアが洪水後、栽培したぶどうを収穫し、ぶどう酒を造り、裸で人事不省に酔い痴れたとき、息子のハムは父の醜態を2人の兄弟に告げたが、その2人は着物を手に父に後ろ向きに近づき、父の裸を見ることなく覆いました(創世9章20以下)。 ゴシップや無責任な他人の品定め、うわさ話が好まれるのは、自分も同じ基準で計り返される批判と異なって、無責任に語ることができるからです。この世に欠点のない人、意識、無意識に拘わらず、罪を犯さない人は一人もいません。誰でも重箱の隅をつつくような追求をしなくても、話の種に事欠きません。「俗悪な無駄話を避けなさい」、心して聞きましょう。 |
●祈り