形は優しくても

 もう1人、ビルダテはヨブの激しい言葉を聞いて、「いまの君の言動は全能者を否定するもので、それでは君の悩み苦しみの解決はあり得ない」と明快な論旨で語り出しました。

 1、絶対的権威をもつ正義の神の判断に誤りはない、ヨブの子供たちの死は、ヨブではなく、子供たちの罪の結果で君の責任ではないかもしれない。

 2、ヨブは自分の正しさを主張するが、それは昔も今も同じように正しいことか。たとえそうだとしても、かつては正しくても、今は間違っていることがあるではないか。

 3、だから、全能・永遠の神に憐れみを乞わなければならない。もし乞うなら、再び君の口は笑いに、唇は歓喜の叫びで満たされるだろう。

 ビルダテはヨブに非があるとは一言も口にしなくても、その言葉は「ヨブよ、君の現状を見れば」と無言で苦しみ悩むヨブをむち打っています。

 自分では優しく親切な言葉と思っても、意に反して、逆効果となることがあるのです。


祈り