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徳川家康は「人の一生は重い荷を背負って坂を上るようなものだ」と語ったと伝えられていますが、洋の東西を問わず、人は人生を同じように受け止めるようで、エリファズも「人間は生まれれば必ず苦しむ」(5章7)と親友ヨブに語りかけています。 しかし理解されない苦しみの中で自分の生を見つめたヨブは、自分の人生はそんな生易しいものではない、睡眠のときを除いて、過酷な戦闘を強いられる「傭兵」や束の間の休みもなく労働を強いられる「奴隷」のようだと激白し、「わたしの魂は息を奪われることを願い、骨にとどまるよりも死を選ぶ。もうたくさんだ、いつまでも生きていたくない。ほうっておいてください」と死を願います。 この苦痛に苛まれ死を求めるヨブの言葉は、生命の尊さと、死(尊厳死)を求める人を前にして生命の尊さを説くことができるだろうかと問いかけています。 生と死、どれほどそれが信仰に裏付けられていても、生きている人間抜きに語ると硬直した教条主義に陥り、ついには意図に反して、生命の軽視に行き着くことがあることに注意しましょう。 |
●祈り