続・献げる人が受けるもの

 《惜しまず提供された募金について》とあるように、前回に引き続いてお金についての話が展開されています。次の9章まで、この話は続きます。

 お金は“先立つもの”といわれるように、何をするにも避けて通れないものです。けれども、お金のことを言われると気持ちが冷めてしまうという面も私たちにはあります。お金によって人の心が迷わされ、大切な絆が壊れていったという苦い経験をだれもが味わっているからでしょう。

 パウロも、その辺りのことを十分わかっているようです。《主の前だけではなく、人の前でも》とがめられないよう、慎重にことを運ぼうとしています。今で言えば、財務監査のような立場でしょうか。テトスのほかに、名は記されていませんが、諸教会でも評判の高い一人の兄弟、さらにもう一人の兄弟をも同伴させ、過ちの起こらないよう取り計らっています。

 誤解や過ちが起こりやすい問題だからこそ慎重に進めることによって、今ある以上の確かな信頼関係へ導かれていく。お金の問題だけではなく、いろいろな場面で思い起こしたいことです。


祈り